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渡河
「今日はどこ行く?」
『浜松へ行こう』
「浜松?何すんの?」

『浜松へ行って、あなたが行きたいって
言っていた、あの美術館へ行きましょう

「うええええええええ!」

と、いうわけで静岡県天竜市へ。願いが叶うのって突然ね。
その日は特別キラキラと眩しいほどに天が蒼く
その輝く空の下、
秋野不矩美術館が迎えてくれました。
私がずっとずっと会いたかった美術館です。
渡河_e0037166_2255111.jpg

秋野不矩さんは、その生き方と柔らかいしなやかな
力強さを持った絵で、私がすっかり惚れてしまった
ちんまりしたおばあちゃん。
膠を溶かす電熱器で、家を2回も全焼したのをはじめとした
伝説的なエピソードも大学の授業中に聞いた話の中では
ただただ、ネタで。大好きになってしまいました。

そんな秋野不矩さんの美術館があるという。

彼女が愛して描いたようなインドの古い民家のような
建物だという。(建築家:藤森照信)
最初、建築家の藤森さんは山の谷間の静かな
森の中を候補地として提案したそうだ。
しかし秋野不矩さんは

「わたし、こんな所に埋められたくない」

そして、この気持ちのよい丘の上へ。

その中のメインホールの柔らかな広い白い壁に
藤森さんは彼女の代表作である『渡河』を。
と考えていたが
彼女はこの壁のためにまた、大作を一枚
描きおろした。


それが『オリッサの寺院』である。

と、いう話を聞いた私はずっとずっとこの美術館を
見てみたいなあ。と憧れていたのでした。長いよ。語るよ。

残念ながら『オリッサの寺院』はなかったけど
藤森さんのイメージであった『渡河』がその日はそこにあって。

ところでこの美術館、サンダル履きで裸足で行ったのは
大正解でした。足に触れる床、手に触れる手すり
目に入る壁の感じ。
全部気持ちが良かったです。また行く。
by yasjiji | 2006-08-20 22:38
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