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レオナール・F(6/30追記あり)
レオナール・F(6/30追記あり)_e0037166_17381271.jpg劇団
WANDARING PARTYの公演
『レオナール・F s改』を
見てきた。


場所が『精華小劇場』とあったので
てっきり京都にある劇場だと思ってたのだが
なんと人でごったがえす心斎橋のビッグカメラの横を
ちょっと入った所に、
その雰囲気のある劇場はあった。

小学校の廃校を使った蔦だらけの青い青い
小さな劇場。
舞台は元体育館。

そこで一人の芸術家、藤田嗣治の劇を見た。

白髪のおかっぱにロイド眼鏡。
チャップリンのような口ひげと、
耳にはピアス。
妙な見かけのこの男、
名を「レオナール・F」という。
帝国芸術院会員、画家。


藤田嗣治については「藤田嗣治 アッツ島」で
どんどこ出てくるので是非検索してみて下さい。

彼は戦時中、「従軍画家」となり
戦後、戦犯扱いで日本を追われた。

しかし、もともと戦争画というものが
国民の戦意を奮い立たせる役割で
描かれたものであるのに対し、
藤田嗣治の戦争画は戦争の悲惨さが
にじみ出すぎているような気がした。

彼はどういうつもりで戦争画を描いていたのだろう。

戦時中は従軍画家にでもならないと絵筆を持つ事すら
ままならないとも聞いた。

レオナール・F(6/30追記あり)_e0037166_17382454.jpg劇中、藤田は
平和な日本で
(※勉強不足な
視野の狭さで)
戦争反対をテーマに
熱く語る
若い表現家を、
(※それはそれは
シニカルに)
いなすのであった。(※1)

その少々いけ好かない口調を

笑いながらも
少々気まずい思いで
聞いていたのは

きっと
その言葉は
私にも
向けられたもので
あったからだ。


(※1・6/30追記:もちろんあくまで劇中での話。

この劇中に出てくる、いなされる方の若い表現家は
若さ故の、少々勉強不足の視野の狭い主張をしていたのと
また、藤田を戦犯として追いやった戦後の画壇そのものと
リンクするような展開として書かれていたので、
このいなされるシーンは、
喜劇的なおもしろみを含みつつ、
その言葉はこちらとしても胸に何か刺さる…

という、そういうシーンになっていた。というワケでした。

そしてこちらに挙げたシーンは本当、ワンシーンにすぎないのです。
なので反戦に対する自分の気持ちの自己批判に終わってるわけではないって事。
結局のところ反戦がテーマです。

もっと詳しくは下↓のコメント欄も参照していただけると
ありがたいです。

言葉足らずで本当申し訳ない)
by yasjiji | 2008-06-27 08:33
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